京都の、紅葉が見たい。
燃えるような、赤、身体まで染まるほどの紅が見たい。
紅葉、といったら赤、の関西人には、
他の場所の黄色の「黄葉」がもの足らない。
ないものねだりをしているのではなくて、
私の中にある血が、見たがっている。
富山の赤い「紅葉」を探して、やっと、少し、寺家公園の紅葉、数本。
考えたら赤い紅葉というのは不自然な植栽によるもので、
黄色の紅葉にたまに赤、というのが本来の自然、
だけど、赤を欲している。
生命力の、赤。
前回のブログにcherchemidiさんがコメントで耳鳴りについて
言葉をくださったので、自分のために、今後の自分のためにも。
他の方にも参考になるかもしれない、研究の一助になるかも、と
記す事にします。
「自己憐憫が過ぎる」とか、「我が強い」という言葉をこの9月にいただいて、
それは、とても。困惑する、悲しい苦しいことだったのですが、
このようなことを書くについてもセーブがかかるのですが、
黙っているのが奥ゆかしい、すばらしい、と言われるジャンルでもないと思うので。
誰にも言わずに一人耐えるのが美徳とされる、それも違うと思うので、
書きます。
私は小学校1年の時、学校の事故で中途失聴、となりました。
左耳はほぼ聞こえず、右耳は補聴器をつけてかろうじて、です。
話言葉を覚えてからの失聴なので、話すのはあまり変わらないゆえ、
耳が聞こえる、あるいは軽い難聴、と思われますが、
障害者手帳は最重度です。
11カ月下の妹がいて、そちらは生まれつきの聾です。
両親とも、聴覚障害についてそんなに理解はなく、
普通の話のやりとりさえもあまりうまくいっているとは言いがたいです。
娘二人が耳が聞こえない、ということを、
生み育ての親ですら、理解できない、ということ。
妹と私は手話で話しますが、母の話が分からない妹に手話同時通訳していると母は逆ギレします。
先日、母は、私に、「よい仕事がある」と、テープ起こしの仕事をすすめてきました。
絶句しました。
大学の時、聞き取れない講義を録音してみたものの、テープ起こしができなくて困ったのはこちらです。依頼する方なのに。で、びっくりしてそれを伝えると
母はまた逆ギレしていました。
今回は耳鳴りについて絞って書きます。
耳鳴りで苦しんだのは、これで3回目です。
通奏低音のように、耳鳴りはしていると思うのですが、
生活に支障をきたす耳鳴り。
1回目は会社に勤めていた頃、11月30日です。
会社のソフトボール大会で、寒くてガチガチの中、バッターボックスで構えていたら、
デッドボールを頭にくらいました。
秒ごとに聴力がゼロに近づいていって、
その代わり、轟音の耳鳴りが頭を占め始めました。
(マンガ画像は「淋しいのはアンタだけじゃない」から。)
耳から補聴器で少しでも音が入ってきていたらマスキングできるのですが、
頭の中で轟音です。
ベートーヴェンの第九の男性パート勢、
それも調子外れのが耳元で何回も繰り返されるような。
母とは震える字での筆談でした。
兵庫医大に行きましたが聴力ゼロ、と診断されたのみ。
ソロの舞踏公演を控えていましたが、中止にしました。
あまりの轟音に身体が衰弱し、この拷問からはまだ身体が動くうちに、
死んで逃れるしかない、と首をつりました。
猫が、助けてくれました。
訳の分からないまま、神戸花隈の耳鼻科にも通いました。
そこの待合室にあったのが、マンガの「こち亀」。
両さんの明るいはちゃめちゃぶりに、気持ちを救われました。
だから、両さんも恩人。
補償はなにもなく、会社の課長や加害者が家に見舞いに来た時、
母は「みっともないから」とベッドを片付けて、座れなくて頭もぐらぐらしている私を壁に人形みたいにもたせかけました。
4カ月は寝たきりで昼も夜も分からなく、轟音に耐えているだけだったのですが
その時私淑していた方に、お手紙をいただいて、その言葉を頼りに
奇跡的に、元のレベルの聴力に戻りました。
春になっても椅子にさえ座れない、
目がぐるん、と上を向いてしまう、というような状況だったので、
結局退職しました。
その後はあまり覚えていない。
助けてくれたのは、猫の尻尾と、マンガの両さん。そしてお手紙の中の
一行の言葉。聴力が戻って来たので、身体をベッドにもたせかけて上体だけ起きて、
少しずつ歌を口ずさんでいました。
最終段階では、この時は耳鳴りは自分の身体の中の音、と結論づけました。
頭の中で耳鳴りの音をコントロールすることができるようになりました。
この音、とかこのメロディー、とか。
2回目の轟音耳鳴り。
これはお恥ずかしい理由ですが、また秋口の夜、かぼちゃプリンを5種類ぐらい買って来て、食べ比べをしました。その後、母が帰って来て、「堅パン」という
非常食のようなパンをくれたので、歯ごたえが心地よくて食べていたら、
轟音耳鳴りが。
冷たくて甘いものを大量に食べて、身体が冷えてゆるんだところに
歯、顎に刺激を与えたから、ですね。
一晩、クッションを抱えて苦しんで、
翌日か分かりませんが、ネットで調べて、
耳鳴り外来のような、神戸長田区の病院に行きました。
でもここでもどうしようもなかった。寝たきりです。
そして、この時、母は父と猫の世話を任せて、
突如世界一周、3カ月の旅行に旅立ちました。
この頃、週末は東京のマクロビオティックの学校に通っていて、
なんとしてもこの時期卒業したい、というところでした。
轟音で頭がぐらぐらしつつ、新幹線に乗って、
講義(手話通訳つき)を2日間みっちり受ける。
かりにもマクロビオティック勉強してる身なので、
先生や先輩に尋ねて、それを実践しました。
でも、言い辛いけど、あまり効かなかった・・・。
辛くてたまらないので、マッサージを受けたのですが、
ヘッドマッサージがかなり効きました。
弱いくらいの刺激なのですが、耳鳴りで神経張りつめっぱなしなのが、
10分の間でも、ゆるめられる。
あとすぐまた、耳鳴り復活するのですけれども。
ネットでも耳鳴りについて調べまくりました。
見つけたのがタッピング法で、これをやりつつ、
一番効果あったかもしれない、と思うのはやはりマンガで、
それまで手塚治虫限定だったと思うのですが、
初めてコンビニマンガに手を出しました。
「天使な小生意気」。
女の子なんだけど、中身は男!なのが自分に近い設定なので、入っていけました。
これだけ、これだけに気持ち救われた。
読んでいる間だけ、耳鳴り忘れていられた。
で、耳鳴りは卒業の時も続いていて、
山梨の河口湖で半断食を受けにいった時に酵素風呂に出会い、
そのまま住み込みスタッフになりました。
働いて気持ち紛らわして、自分も酵素風呂に入っていたら耳鳴り治るかな、と。
そして今のつれあい、むろやんに出会う、という、、、
耳鳴りに苦しむ日々の中で、です。
この時は酵素風呂の香りや目の前の富士山の姿、に
助けられたかな。
酵素風呂に入ってても耳鳴り治らないのか、ってことになりそうですが(笑)
で、結局、いつしか紛れていったのかな。
で、今回です。
また秋口ですね。9月の頭辺りの精神的ダメージが積み重なって、
自律神経がやられた?
耳鳴りひどい時は、もう、ものを考えられない。
兵庫県西宮の耳鳴り外来が無効だったのは、前回のブログに書いた通りです。
夕方に耳鳴りは一段と激しくなり、夜は耳鳴りで寝付けないので
睡眠導入剤など数種類のんで寝る。朝3時4時に、耳鳴りで目が覚めて
寝付けない、といった感じです。
耳鳴りを紛らわそう、とCDの音楽流しますが、耳鳴りの音の方が大きい!
耳は、もう疲れているので何も聞きたくないのに。
眠いのに、疲れているのに、眠れない。
アンビバレンツで苦しみます。
たくあんやおせんべい、ポテトチップスが好きだったのですが
耳鳴りひどくなるので食べないでいます。
大根サラダも、さっと茹でるかして、歯ごたえを優しめにします。
マンガが気散じになることは書きましたが、今度は読み過ぎて
眼精疲労になる、という。
パニック障害もあるので、頭、耳の中で24時間、深いな大音量の音が鳴っている、というのは気が狂いそうで、パニック発作が起きそうです。
実際、そうなるので、頓服の精神安定剤をのんで、
胸に手を当てます。
身体は冷たくこわばってしまっているので、できるのはそれだけです。
しばらく耐えていると、少し耳鳴りが弱まったかな?という瞬間が
数十分後にきますので、その瞬間を逃さず、
「ほら、音小さくなった!」と自分に言い聞かせます。
で、つかの間眠り、また轟音で目が覚める、という。
暗い夜の海を漂流している感じ、なのです。
少しでも恐怖心に呑まれたら溺れそうな。
そんな、毎日です。
そんな中で、助けは、やはりマンガ、ですね。紙の。
気楽に読める。「セトウツミ」のような、
安心して読めるもの。人の温かみを感じられるもの。
スマホやパソコンを長時間見ないようにして、
外に出るようにしています。
補聴器を寝る時もつけるようにして(数十万する補聴器も傷むけど)
睡眠はできるだけ確保するようにして。
まとめると、
耳鳴りをやり過ごすにあたって、よいと思われる事。
これは私だけかもしれない、他の人には当てはまらないかもしれない。ご参考に。
人の言葉、心の温かみ
顔を手のひらで押さえたりして気持ちを整える
頭、眉間へのシャワーでの刺激
ヘッドマッサージ
肩、肩甲骨辺りのマッサージ
紙の媒体のマンガを読む
外を歩く
歌を一人でそっと小さめの声で歌う(カラオケではなく。温かみのある曲)
笑い(寝る時に口角上げるだけでも)
人間のぬくもりのある歌のCDを聞く(小さめの音)
目(脳)に優しいものを見る(美しいもの、色)
太陽を見る
オレンジ色、黄色、赤を見る
海外旅行、できたら南の島(脳への温かみ、のんびりした生活や人を見る)
要するに波動の高いもの、意識レベルの高いものに触れる、ということか。
避けた方が良い事
寝不足
歯ごたえのあるものを食べる事
自分の身体に辛い事
長時間の人との会話
言い争い
キンキンしたこと、けばけばしいもの(視覚的、音、環境的にも)
苦手な人と関わる事
つまりは波動の低いものに触れるな。
また思いついたら追加していきます。
前回2回、これよりも轟音の耳鳴りを、
数ヶ月か何年か、
耐えてこられたのだから。そこを頼りに。
まったく辛くてだめなのではなくて、
濁流の中に一筋の清い流れを見つけるような、
暗闇の中の方が光を見いだしやすいような、
そんな不思議な今回の耳鳴りです。
溺れもがいている中で、
つかめるものが明確になります。わの舞だとか。
要するに、人の温かさが気持ちを救ってくれるのだとか。
自分自身も、むろやんとの関係も、大きく変わってきました。
二人の関係を改めて見つめよう、という流れになってきた。
先日の早朝、ふっと気がつくと、妙なる調べが流れていました。
CDの曲?と思いましたが、電源は切っている。
頭の中から流れているようです。
どこか遠いところから、歌というか、温かいメロディーがしばらく流れていました。
前の時は、自分がベートーベンの、めちゃくちゃの!と頭で命じると、
そのようになる。
こんな、女性の曲で、と思うとそのような耳鳴りの音になりました。
何にチャンネルを合わせるか、何にチューニングするか、の
練習でもあるようです。
上からのお知らせとして、耳鳴りがあることもあるようです。
自分が変調した時、私のリズムを取り戻すために、耳鳴りがなっているのかもしれない。
魂のチューニングのための、耳鳴りかもしれない、、、、。
音を、切りたくても切られない。
ちょっと、辛くなってきたので、ここで一旦書くのをおいておきますね。
耳鳴り+パニック障害etc、はきつい。
まだ書きたい事はあるのだけど、また、いつか。
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耳鳴り対策について。
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