髪の毛、おろせました。／「朋」は鳳凰。

４月中旬、わの舞、講習　京田辺→阿倍野→京都、
強風でダイヤ乱れまくりのサンダーバード、北陸新幹線で富山へ。
その夜の内にケータリングの買い出し仕込み、配達のち再び講習。
富山から名古屋、関西に帰ってそして芦屋。

あちこちでわの舞踊りますが、
今回、生まれ育った場所でのわの舞。

その大地と、呼応する、コンタクトする。

その土地で生まれ育ったものが舞う、という意味が
この時ほどじんじん分かることはなかった。

わの舞で、よくその土地の人に中心の円になってもらって舞う、
というのがあるんだけど、
その意味が手の指先、足のつま先まで響いて、よく分かる。

実家から２０分で会場に着くという嬉しさ驚き、
道々の懐かしいお店。２０年ぶりだかに目にする、慣れ親しんだ場所。
歩くだけでも、空気とその匂い、
足の裏からぐんぐん入ってくるエネルギー。

それらを身体の中に蓄えて、舞う、ということ。
自分の中の身体記憶と呼応しつつ舞う、ということ。

それはまた知らない歓びでした。

そして、私は途中の天の舞を舞う時から、髪をおろした。

去年の１月、京都での千賀先生の講習受けた時、
「自分の女性性を受け入れて、髪をおろせるようになりたいものだ」と
思ったのですが、
どうやってもなかなかおろせなくて。

顔もいかつい、目もきつい。
髪をおろして似合う雰囲気ではなかった。

ずっと、ひっつめのお団子にしてました。

でも脱力することが腑に落ちてから、
顔もやわらかい感じになってきたし。

耳聞こえないのを補うために
視界を確保する意味もあってぎっちり前髪をあげていたのが
多少、見えなくてもいいや、うっとおしくてもいいや、という気持ちになってきて。

大地も後押ししてくれたんだと思う。

わの舞のストレッチの時、
自分の髪の毛一本一本を慈しんで触る、というのがある。

わの舞始めてから、ストレッチで自分の髪を改めて触っていく中でも
変容していった。

自分を、愛する、ということ。
自分を、自分で、育ててあげる、ということ。

わの舞のストレッチは、自分で自分に愛をかけて育てる、ということでもあって、

それまででも、誤解を恐れず言うと
「自分で自分を育ててきた」と思う所があって、

嬉しく。

思えば、自分の髪の毛に、ひどい仕打ちをしてきました。

小さい頃から髪にブラシはめったに入れることはなかった。
ドライヤーはまずもって使わないし。
自分で髪の毛を引き抜いて止まらない「抜毛狂」になったこともあった。
毛根や頭の地肌から血が出始めても抜く手が止まらない。

髪が伸びたら工作ばさみでざくざく切るし、
２０年ぐらいずっと、頭はタオル巻きにしていた。
髪をないものにするため、何度も坊主頭にするし。

わの舞始めてから、やっとドライヤーを時々使うようになりました。

折り合いが、ついてきたのかな。
今週は、前髪を自分でですが、おろしました。

中学～社会人の頃の髪型とほぼ一緒です。

その頃より、もっと自分で自分を痛めつけてたんだね。
昔から女性性抑え込んでたけど、
それからもっと抑え込んでた。

ということに、今、これ書いてて気づいたし。

自分を抑え込む、一体、何があったんだ自分。

そこまでの心境の変化にさせるわの舞。

昨夜、ふと思い立って自分の名前、「朋」の意味を調べてみました。

それまで「月が２つ」と口頭で説明したり、「朋友の朋」と理解していました。

そうしたら、なんかもっと素晴らしいことだった。

これ、空の「月」ではない、「貝」なんだって。
「月」と「月」で、合わせて一つの貝殻。

なので「一対」。そこから「ともだち」という意味が発生した、と。

それと、「朋」にはもう一つ意味があって。

大きな鳥の翼を表したものだという。
「鳳」という漢字のもと。

「鳥」に大きく広げた翼を表す「凡」という文字を重ねたのが、
「鳳」。

「鳥」に同じく大きな翼を表す「朋」という字を合わせると、
「鵬」。

これは信憑性定かでないけれど、
「朋」の月の字は飛翔する時に起こる「風」からきている、と。
月が２つあるから、両羽から巻き起こる風。

「朋」＝「鳳凰」＝「鳳」＝「鵬」。

あゆみの舞舞う時に、鳳凰みたいに、というところがあるんだけど
なんだか、嬉しくなってしまう。
もー、まかせちゃってください！という気になる。

「とも」という名前の割に友だち少ないわ、と思っていましたが
「友」子、ではなくて
一対となるぐらいの「朋」子であり、
「鳳凰」子、「翼」子、だったんですね。

私の名前に、翼があった。