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Channel: 富山このはな酵素風呂 麻蓬(まほう)
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縄文杉はなぜ強いか。樹脂が神様。

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14日。職場に最後の挨拶をして、その足で常願寺川公園へ。リハビリのように、ゆっくり脚を動かして歩く。


雨上がりで、空気がしっとり潤っていて、今の体に優しい。体をぎこちなく動かしながら、新緑をカメラにおさめていく。

自分が自由である、ということが一足ごとに顕になる。自由。

職場最後の日が、なぜだか周り回って、ちょうど翌日が新月、という日になった。新しい歩みをキリよく進められる。


朴の木。鹿児島で初めてだけど初めてでない会い方をした。枝振りがよく、この樹、好き。

水に海塩をひとつまみ溶かしたものを少しずつ飲む。左目の奥のチリチリした疼きが潤い、焼けつく内臓がすーっとおさまっていく。

前に原因不明で目が見えなくなった時、フルタ接骨院の先生が塩水を飲むように、と言ってくださった。体が脱水症状起こしている、と。水をどんなに摂っているつもりでも、塩分でないと体に吸収されないから、と。

それでちびちび塩水を飲むようにしていたらある瞬間、特に痛かった左目の奥が急に潤って涙がどばどばっと出た。

それで今回も塩水を飲むことにしたのですが、やはり正解だったよう。

(追記:今日、友達から「にがりのない塩」をプレゼントしていただきました。小冊子も送ってくださったので、読むと驚き。安い塩でなくて海塩だから大丈夫と思っていたのですが、それはかえってよくないらしい。明日、改めてブログにあげます。私の中の、必要なアク(悪)。)


前回のひどい耳鳴りの時はどのくらいで治ったのか、ブログをたどった。そもそもがこのアメーバブログ、目が見えない状態でリハビリがてら始めたものでした。いくつかのブログ会社から引っ越しして。

21年前にソフトボールでデッドボールをくらって、聴力全部喪失。轟音の耳鳴りで自殺図るほど4ヶ月苦しんだ。でもそれから4ヶ月後には舞踏の公演をしている。

結婚してからの6年前には酵素風呂ワンオペの過労で目が見えなくなり、脳までやられる。富山の家から夜逃げ。4ヶ月で目が開いた。

4ヶ月で、今よりもっとひどい状態だったのが薬もなんの手立てもなしに治っている。

大丈夫。今はもっと手立てを知ることができる。それより早く、治るはず。


八尾接骨院でテラヘルツにもかかり、夜に寝たままヨガをする。日中も2回精神安定剤を服用する。薬、よくないのは分かっているけど必要悪、で。

昨日15日、夕方に寝たままヨガをして体をリラックス、シャバーサナでそのまま寝ていたら、突然心臓がブルンッと、しりもちをついたようになった。手綱こんにゃくがぶるん、とほどけたような。

ずっと緊張していた心臓が限界で痙攣したのか。それともやっと心臓がリラックスしたのか。

よくなっているのか、悪くなっているんだろうか……。

好きな映画に、「ロレンツォのオイル/命の詩」というのがあって、


そのオドーネ夫妻ばりに探っていく。

今の症状を列記してみると。

激しい耳鳴り(頭鳴り)、脳の熱感、ゆっくりしか喋られない、体の違和感、脳と体が繋がってなくて動きにくく、緩慢。話が頭にどうしても入ってこない、忘れる。聞いた端から忘れる。頭が悪くなった感じよりひどい。ものや名前が思いせない(言語レベルで)、数字が何回やっても理解できない。さっき置いたものの場所が分からない。行こうとする方向に向かえない。

薬は朝、昼、夜、と曜日に分かれた薬ケースにおさめた。脳と体が興奮しすぎてて、炙ったスルメのように体が床につかない。何回も台所の火をつけっぱなしにする。お風呂のお湯はり、お湯を出すのを忘れたり、栓をしていなかったり。何回聞き直しても頭に定着しない。昨日は声が一時的に出なくなった。一時的に左脚が動かなくなった。車の運転はとても危なくてできない、助手席に座っていても耳鳴りひどくなるので振動が辛い。口を大きく開いたり、噛むと耳鳴り増悪。急激に痩せたので、頬がこけてドクロみたい。こんなに暑くて汗かいていても体が冷えていて、お腹や爪先、肩などが冷たい。まぶたが落ちる。

新しい症状が出たり、料理の味付けめちゃくちゃになったかと思うとおととい昨日今日、とオリジナルで美味しいのがいくつもできたり。

考えられるのは

・ストレスからうつ
・ストレスから肝機能低下、脱水症
(フルタ整骨院より。なので塩水を飲む)
・変形成頚椎症から血管障害、耳小骨の異常緊張(首の歪みで頭に血が廻ってない、脳が障害起こした)
・脳過敏症候群
・低血圧
・軽い脳梗塞を起こした
・中医学的には水毒
・薬の副作用で認知症のような症状


お店に「麻蓬文庫」として並べてる自分が前に買った本が目に入った。「大往生したけりゃ医療とかかわるな」
これ、お勧めです。介護に関わる方にも。

うん、脳神経外科などにはかからない。私が医者だ。

長崎の隠れキリシタン、拷問の時、脳内モルヒネが出て苦痛を感じない、というくだりがありました。

32歳の時、私は洗礼を受けてクリスチャンになりました。カトリックではない、プロテスタントでバプテスト派。今は、キリスト教は曲げられたものと知ってやめていますが、

パニック発作の苦しみから逃れよう、という気持ちもあってのお寺さんからキリスト教への転向でした。洗礼式で「今までもキリストが共にいてくださった、そしてこれからも」とスピーチをした。その時も坊主頭だったな。

神様が守ってくださるなら、と。キリスト教についての疑問を全部宣教師に何日も質問した挙げ句に、これはどうみてもきちんと裏付けある、確証のあること、と。

クリスチャンになってから、ですがJR 大阪駅の郵便局の横、今もあるか分かりませんが、キリスト教関連書籍を売っているビルがあって、そこで立ち読みした本を思い出しました。

タイトルも不明で、調べても出てこない。確認することができないのですが、こんな内容。

江戸時代、長崎などで隠れキリシタンが迫害、拷問された。何人もの男女が潮が満ちる深さのところに磔にされるという拷問も。水磔(すいたく)。

その拷問を受けて死んだ信者たちの遺体は腐らなかった、と。


私は昔から拷問というのが異常に怖い。首もそうだけど、閉所、放置。拘置所、独房。前世が魔女だかで、拷問受けたのかな、と思っていました。この、今の耳鳴りも死ぬまで続く逃れられない拷問のように感じてる。だから非常に苦しい。もしかしたら魔女というより、長崎の隠れキリシタンの時もあったのかも。それでお寺さんでありながら、今世でもクリスチャンになった。

隠れキリシタンの遺体が腐らなかった、ということについて。先日、ちらっと目にした、ほんとに最近、映像のちらつきでさえ刺激になるのでテレビ見られないのですが、そこのくだりだけ目に入った、屋久島の縄文杉の話と繋がった。

前から知っていたことではあったけど、腑に落ちた。

ああ、樹脂と同じだな、と。縄文杉と同じだな、と。樹脂は脳内モルヒネ。強さ。


屋久島の縄文杉は、4000~7000年以上も生きる。なぜ、強いのか?
過酷な環境だから逆に強い樹になった。花崗岩の土壌で、栄養分が少ない。だからゆっくり成長する。年輪が緻密になる。樹脂がぎっしりと包む。そのため腐りにくく、数千年も生きられる、と。

江戸時代、のんびり生きていてもいいのに、キリスト教に出会って、それは日本の風土で間違ったものになったかもしれないけど、人々は信仰した。

それは日本人の隠れた残虐さをも引き出した。とんでもない拷問にも人々は耐え、その身のうちに樹脂は生成された。

拷問の時も通常なら耐えられないような時間を彼らは騒がず、狂気に陥らず、泰然としていて。そしてその遺体は腐りもせず。

遺体が腐らない、ということで人々は畏れ、かえって信仰に入ったり、信仰を強くしたりしたという。殉教した人々はのちに聖人とされた。

乏しい環境は、身のうちに樹脂を作る。耳の聞こえない私も。乏しい情報から一生懸命、吸収しようとする。それが私の中の樹脂になった。

神様=God=樹脂

神様は、自分の中にあった。

轟音の耳鳴りが数ヶ月続くと、音がだんだん天上の音楽のような甘美な調べになってくる。脳内モルヒネが出ているのか。

24歳の時、私は縄文杉に逢いに行こうと屋久島の宮ノ浦岳に登った。

その時は縄文杉をエネルギーをあまり感じない。むしろ痛々しい……と感じた。時空を超えて今、語りかけてきたかのように。

「僕でなくて、自分をパワースポットにして。」

悲鳴のように胸に痛切に響く。痛々しいように感じたのは、それがためだったのか。

人間を人間たらしめているのは、敬虔な信仰。その宗教自体は間違っていてもいい。キリスト教であってもいい、仏教でも、神道でも、そのまた他の宗教でも。

人間の体内に樹脂を宿す、それが、信じるというものの作用、宗教は本来、そういうものでなかったか。



庭作業していると、体が動く。昨日も庭作業している傍らで、近所の女の子がうちの猫と遊んでいた。この子もKのイニシャルを持つ。

「もういっぴきのねこはー?」
「ああ、ちょっと神経質だからね」「しんけいしつ、って、なーにー?」

はた。小学校の低学年だと思うけど、そうか、神経質というコトバがこの歳ではまだないのか。

Kちゃんがキャットニップ(猫ハーブ)を百(もも)ちゃんにやりながら、

「ゆっくり食べられー(食べなさい)。」

子どもが富山弁を話しているのも初めて聞きました。

お年寄りでなく、大人でなく。

何だか、じわっとくる。
稚気。
原初の人間の素朴さ、尊さ……。




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